■吹奏楽コラムVol.13■ 
         
        さて、第13回目さて今回は2005年度吹奏楽コンクール課題曲 
        「ストリート・パフォーマーズ・マーチ」の作曲者  
        高橋宏樹先生へのインタビューです。 (聞き手:神長) 
         
       
        
          
      
         
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           <プロフィール> 
            高橋宏樹(たかはし・ひろき) 
            1979年東京生まれ。ピアノ歴10数年、トロンボーン歴8年。パンスクール・オブ・ミュージック、アレンジコンポーズ科にて映像音楽を中心に学ぶ。 
            音楽検定洋楽2級取得 、朝日作曲賞はじめ、様々な楽曲公募にて受賞している。  
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          それでは高橋先生宜しくお願い致します。  
          ■Q 1 音楽、作曲を始められたきっかけは何ですか? 
            
          ★物心ついたときにはクラシックを聴いてました。 
           
          小学1年生の時はじめて聴いたのがヨハン・シュトラウスのワルツ集。 
          ホルストの「惑星」やドビュッシーの「海」に出会ったのは小学校5年生くらい(なんという子供時代でしょう。。。) 
          作曲もきっかけというのはなかった気がします。 
          なんとなその辺の歌詞に曲つけて歌ってみたり、そんなところから始まったのではないかと。。。 
           
           
         
      ■Q 2 中・高校生時代の吹奏楽体験はどのようなものでしたか? 
             
        また当時お好きだった作品、思い出に残る作品は何ですか? 
         
        ★吹奏楽は中学校から始めて8年くらいやってました。楽器はトロンボーンです。 
         
        思い出に残ってるのはやはり初めてのコンクールの時の2曲です。  
        阿部勇一さんの「吹奏楽のためのフューチュリズム」と、J・バーンズの「祈りとトッカータ」でした。 
        やってきた中で好きな作品はリードの「アルメニアンダンス」、ローストの「カンタベリー・コラール」 
        V・ウィリアムスの「イギリス民謡組曲」などです。  
        スエアリンジェンやハクビーの曲なんかも個人的には元気が出る感じが好きです。 
         
         
         
       ■Q 
        3 現在お好きな作曲家、またお好きな作品は何ですか? 
         
        ★作曲家だったら、チャイコフスキー、シベリウス、久石譲、 
        ジョン・ウィリアムス、スティーブ・ライヒ 、 
        アラン・メンケンなどなどあげたらキリがありません。。。 
        あとは「ケルティック・ミュージック」好きです。 
        アーティストではチーフタンズとか最高です!  
         
         
       
        ■Q 4 さて2005年度吹奏楽コンクール課題曲「ストリート・パフォーマーズ・マーチ」を作曲され、 
        今はご指導等お忙しい毎日を送られていることと思いますが、この作品を書かれたきっかけと、 
        ご自身の持つイメージはどのようなものでしょうか。 
        またこの作品をコンクールで多くの楽団が演奏されますのでぜひ演奏の際のアドバイスなどをお願いします! 
         
        ★最初は「楽しい行進曲」という漠然としたものでした。じゃあ楽しいものってなんだろうと考えた時、 
        僕の頭に浮かんだものは「遊園地」や「サーカス」。そんなテーマである程度「喜怒哀楽」があるような 
        ものをと考えるうちにこの曲は仕上がりました。タイトルはその後、なにか「遊園地」や「サーカス」に 
        関連するかっこいい ものはないかと調べ、目に止まったのがこの「ストリート・パフォーマーズ」です。 
        要するに始めは全然「大道芸人の物語」にしようなんて思っていなかったんですねぇ。 
         
        ★演奏のアドバイスですが、楽器の吹き方どうこうについてはトレーナーさんにお任せするとしまして、 
        とにかく 「楽しく」 が第一ではないでしょうか。吹く時にバンド全員が同じストーリーを感じながら 
        吹くというのも大事なことでしょう。  
         
      ■Q 5 先生の作品には2003年度吹奏楽コンクール課題曲「イギリス民謡による行進曲」 
        をはじめ、 「琉球民謡組曲」、「日本民謡メドレー」に、 
        また、先日初演されましたバリチューバのための 「NOBILMENTE」にも 民謡的な旋律を感じ、 
        先生の作品には民謡をモチーフとした作品が多く見受けられますが、 
        ご自身の民謡との出会いや、民謡を用いた音楽を創作される経緯を教えて下さい。 
         
        ★楽曲というのは殆どが、まずある程度の決まりをならって音符で考えて作られていると思います。 
         
        でも民謡というのは当時の人々がその時の思いを即興で歌にし、それを何十年とかけて歌いやすいように 
        受け継がれてきた、 言わば「最高のメロディ」ではないかと僕は思っています。 
        だから一度聴いたら 
        忘れられないものが多いんですね。 これを題材にしない手はないでしょう。 
         
        その中でも「イギリス・ケルト民謡」はどこか切なくそして懐かしい感じがします。(人それぞれでしょうけど) 
        他にも日本、ロシア、ブルガリア、中国、フィンランド、などとにかく民謡は美しい旋律の宝庫です! 
         
        
      ■Q 6 作曲をされる時は書かれる前、まず作品のイメージなど様々な事を 
        お考えになられるかと思いますが、 先生はどのように作曲をされ一つの作品を 
        創り上げていかれるのでしょうか。  
        ★シーンとしている中なにかモヤモヤと見えてきてパパーンとなったらすぐに全部でジャジャーン・・・と 
        始めはこんな感じです(笑)絵でいったらデッサンの輪郭をとる段階ですね。 
        ここからだんだん細かい所を作っていくんです。 
        できたものを聴いてイメージ出来るものをタイトルにしたりしています。 
        最初に映像があればそれにあうような曲を作るということも、もちろんします。 
        (一応映像音楽を専門に習ってきたので)       
         
       ■Q 7 ご趣味は何ですか?  
        ★料理ですかね・・・あまり凝ったものはできませんが。 
        ある材料から新たに一つのものを創るというところは作曲に共通するものがありますね。 
         
       
         
        ■Q 8 今後の活動、現在手掛けられている作品を教えて下さい。 
        ★まだ詳しくは言えませんがあるクラシック音楽のアレンジをしています。 
        いつかバンドアレンジしてみたいと 思っていた曲の一つです。 
        今後、技術だけでなく歌い方(表現力)が必要となる曲を作っていきたいと思っています。 
        どれだけ聴衆を感動させられるかが自分への課題です。  
         
         
         
      ■様々な質問にお答え下さいましてありがとうございました! 
         
        それでは最後になりますが、このページも将来を担う、若き小中高生のみなさんが 
        たくさんご覧になっている事と思います。コンクールも間近に控えた今、吹奏楽に 
        取り組む小中高生のみなさんへ先生からメッセージをお願い致します!!  
        ★「音が苦」ではなく「音楽」を!!音は先ず楽しんでなんぼです。 
        楽しんでいれば厳しい練習も「苦労」ではなく 「上達する喜び」に変わるのではないでしょうか? 
        「人にやらされている」時点でもう「音楽」ではありません。 そんなの辞めてしまうべきです。 
        「自分は好きでやっているんだ」という事を常に忘れず頑張ってください!  
        
       
      ★大変興味深いお話どうもありがとうございました!! 
         
        ●先生のホームページもございます。 
        HPはこちらです。 
         
         
        ★また今回のご意見・ご感想、先生へのメッセージなど 
        ぜひお待ちしております!! 
        メールでこちらまでお願い致します。 
                      
       
      
         
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